昨日、NHKで放送されたニコルさんの番組を視て、
いろいろな思い出が蘇りました。
アファンの森で、植物採集をしたり、
一緒に絵本を作ったり・・・
何時迄もアファンの森にニコルさんの魂は宿ることでしょう。
森の祈り―C.W.ニコル
私にできること
願わくは
わたしは一本の木になりたい
暗闇の中に広く、深く根を張り
しっかりと土を抱えて
この地球を支える一本の木に
願わくは
わたしは一本の幹になりたい
空に向かって、まっすぐに、力強く
重ねた歳月と季節を年輪に刻み
すくっと立つ大きな柱に
かなうなら
この身を一枝に変え
光射す彼方へと手を伸ばし
風に揺れながら
天に祈りを捧げたい
願わくは
わたしは一枚の葉になりたい
瑞々しい緑の葉に
木陰を作り、清冽な息を吐き
春から秋にかけては
きらめく木漏れ日と戯れ
やがて命尽きれば密やかに舞い落ちて
再び森の土へと還るのだ
かなうなら
わたしはなりたい、どんぐりに
木の実に、ベリーに、果実に
食料を分け与え、広く種子を撒けるよう
さあ、みんなで一つの森になろう
それぞれの強さを持ち寄り、違いを受け入れ
砂漠に緑を取り戻そう
わたしたちの大切な惑星に
新たな命を育てるのだ
わたしたちの手で木を植えよう
この大地に
そして、みんなの胸に
2019年6月 C.W.ニコル(訳:森洋子)
